【ネタバレあり】ガールズ&パンツァー最終章第3話感想
3月26日と3月28日にバルト11でガールズ&パンツァー最終章第3話を見ました。
いや~素晴らしかった。
〇大洗と知波単の勝敗決まる
・知波単はまた成長する
前回は大洗に包囲されるピンチに陥る知波単、そこを隊長の西絹代が「撤退」と指示して、撤退の有意義さを説いた事で大洗の包囲を逃れたところで終わりました。
今回はそこから逃げる知波単を大洗が追う展開
その道中で絹代は西住みほが乗る、あんこうチームのⅣ号戦車を撃破する目標を掲げます。また無理に攻撃を続けず次の攻撃のチャンスを生かすようにせよと行動の指針を伝えます。
具体的な作戦が出来ている知波単
福田はるの進言があったにしても、大洗の司令塔と言えるみほを撃破する事を第一とする作戦はまたしても知波単は成長したなと思います。
その成長が確かだと分かるように、追う大洗を待ち伏せしたり特二式内火艇とで挟撃したりで大洗、またはみほと互角に戦う。なんとも凄い。
それにしても特二式内火艇を艀につかうとは予想外だったし、フロートのお陰でやられ難い戦車で活躍が多いのも予想外で面白かった。
・あんこうチームの違った戦い方
知波単の粘り強い戦いに夜の試合はさすがのみほもやり方を変えたのが面白い展開だ。
見張りを夜はしっかりと目が冴えている冷泉麻子に変え、麻子が抜けた操縦席を秋山優花里が座り操縦を代わります。
みほは優花里に代わり装填手をしながら指示をします。
ここまで麻子以外にポジション変更をみほは指示してない。あんこうチームの連携の良さが分かりますね。
優花里が操縦を楽しんでいて新たなパンツァーハイになっていたのが見ていて楽しい。
・あひる撃破!あんこうも撃破!?
今回の知波単と大洗の戦いで注目すべく戦いは福田の九五式軽戦車とアヒルさんチームの八九式中戦車の戦いだろう。
福田にとってアヒルチームの磯辺典子は突撃以外の戦車道を教えてくれた師である。
まさに師弟対決の様相を見せる二両の戦い
激闘の末に福田は勝つのだが、嬉しいというより複雑な表情なのが印象的だ。尊敬する相手を倒してしまった後悔があるのだ。その心情は後に描写されている。
師から教えて貰った新しい戦い方から、師を越えるまたは並ぶ事で福田がまた成長するのだろうと思える。福田は伸びしろが長い子だね。
今回の驚きはみほもとい、あんこうチームが撃破された事だろう。
過去に聖グロのダージリンに2回、サンダースのナオミに撃破された事があるあんこうチーム
今回の撃破はそれまでと違い衝撃的でしたね。
玉田が執念で追いかけての撃破は知波単の変化がもたらした最大の成果だ。
ここまで追い込まれたあんこうチームで知波単の成長がこんなにもと言う衝撃だった。
とはいえ、あんこう撃破で浮かれてしまった知波単は試合に負けてしまうのだが。
福田の提案から、突撃の言い方を変える事で絹代がチームの手綱を握れるようになった事から禁句と言えた撤退を公言して実行する。更に突撃以外の変容する戦い方ができる。
2話の中で知波単がこんなに急成長するとは思いもよらなかっただけに、大洗と知波単の試合は燃えましたね。
〇エリカ自分の戦車道を見出す
他の試合についても場面がある本作
アンツィオと聖グロの試合が既視感ある終わり方だったなあ(笑)
(だけどCV-33がクルセイダーを背負い投げするように河へ叩き込むのは面白い)
特筆すべきは黒森峰とプラウダの試合だ。
重戦車であるマウス・ヤークトティーガーにヤークトパンターを先頭にプラウダが陣取る山へ進むエリカ率いる黒森峰
パンツァーカイルの陣形で重装甲を盾に進むこの作戦は装甲と火力で押す黒森峰の典型的な戦い方だ。しかし、山の上から撃つプラウダによって早々にマウスが撃破されヤークトティーガーも履帯を切られてしまう。
作戦が躓きはじめる黒森峰
エリカは乗っているティーガーⅡからⅢ号戦車に乗り込み車長の交代をお願いします。
Ⅲ号に乗り、パンターを率いてプラウダの後ろに回り込むエリカ(ちゃんとヤークトパンターとヤークトティーガーで牽制の弾幕を張るのも良いね)
厚い装甲でじりじり押すよりも、軽快な機動戦をするのがエリカにとって得意な戦い方のようですね。
最終章第1話で留学中のまほがエリカへ伝えた「自分の戦車道」をエリカはようやく見つけたのだ。
(とはいえ、あの手のポーズはなんだろう(笑))
このエリカが今後の伏線になるのだろうかな?
〇継続ミカに翻弄され次回へ!?
準決勝で大洗は継続高校と戦う事になります。
作中で継続高校の学園艦が初登場する。とんでもなくデカいツリーみたいな木が中央にあるインパクトのある学園艦だ。第二次世界大戦の頃にフィンランド海軍にあったイルマリネン級海防戦艦の姿をモデルにしているのだろうかと思ったり)
(学園艦の周辺には日本の5500t型軽巡洋艦みたいな艦艇があるけどアレも元ネタはフィンランドの艦艇なんだろうか?)
継続高校の学園艦の描写は露店のような売店が賑わう様子に、ミッコが御馳走を楽しむと言う豊かな暮らしぶりが描かれている。
どうもTwitterやコミカライズで見る、その日の食事にも困るミカ達を見ていたせいか「継続って意外に豊かだな」と思ってしまうのだった。
学園艦の場面ではアキと共に雪だるまを作るミカの姿がある。サンダ姿のミカは眼福でした。
さて、試合開始の場面
今回は雪上戦である。雪上を行く三式中戦車は史実では観る事が無い場面だけになんとも新鮮なものを感じる。
散発的な攻撃を繰り返す継続に対してみほは村へ移動すると指示を出します。
その村はやたら雪だるまが立ち並ぶ、罠の匂いがプンプンするような場所だ。案の定、雪だるまの中は継続のT-26軽戦車が隠れていてみほのⅣ号とフラッグ車の三式を包囲して攻撃する。
その窮地を脱出しながら5両のT-26を撃破する、あんこうチームの鬼神ぶりが凄い。
しかし、そんなあんこうチームは遠距離からの攻撃で撃破されてしまう。
ここで第3話は終わる。
「え?これどーするんだよ!?」と思ったのが正直な感想
大洗の司令塔であるみほが序盤で退場となった試合、残る大洗の面々がどう戦うのか凄く楽しみで仕方がない。
みほ無き大洗女子学園がどんな成長を見せるかが次回のテーマなのかもしれない。
大学推薦の為に隊長となった河嶋桃が隊長として目覚めるのか?
他の大洗の誰かが立ち上がり、窮地を救いみほの後継者となるのか?
新たな展開の予感がして第4話が待ち遠しいですね。
【ネタバレあり】シン・エヴァンゲリオン劇場版で納得した件
2020年3月10日、公開三日目のこの日に有給を取り、シン・エヴァンゲリオン劇場版を身に行った。
まずはARIAの新作である「ARIA The CREPUSCOLO」を見る。
佐藤利奈さんが演じるアテナさん良いねえ~と感じ入り、気持ちが落ち着いたところで30分後から上映のシン・エヴァを見る。
2時間半後に「終劇」の文字を見て「あ~終わったんだなあ」と納得する気持ちになった。
終盤でシンジはゲンドウと話し合い、アスカやレイ・カヲルを救済した。
ラストではアスカとレイ・カヲルが向かい側のホームにあって、到着した電車によって見えなくなる。それからマリとシンジが駅を出て宇部市の街へ出て行くと言う場面で終わる。
シンジはゲンドウをはじめアスカ・レイ・カヲルとの関係を清算した後でマリと共に走り出す。今までのエヴァとシンジを切り離す形で終わった。
この時のシンジは緒方恵美さんが演じているのではなく、おそらく神木隆之介さんが演じている。しかも顔も変わっているのでシンジなのか?と疑問もあるが。
シンジはエヴァの世界と別れると言う、どこかスッキリするような終わり方で納得できたと思える。
まあ、個人的に好きな眼鏡っ娘であるマリとのENDに満足したからでもあるけど。
〇庵野監督は何かを伝えたかったのか?
ネットの反応でシン・エヴァを見た人達が庵野秀明監督が作品で「エヴァから卒業しろ」「結婚は良いぞ」と言うメッセージを伝えたんだと言う意見が見られた。
メッセージなるものがあったとは私には思えなかった。
作品のテーマはあっただろう、20年以上も続いたエヴァが決着したのだと見せるテーマが。
ラストが実写の宇部市だったのはアニメのエヴァンゲリオンが終わったのだと見せる幕を下ろす意味だったのだと思う。
マリがシンジを連れ出すのは結婚や恋愛の肯定と言うよりも、シンジは救われたて終わると言う意味だろう。皆を見送り孤独に終わるのはさすがに寂しいではないか。
アスカ・レイ・カヲルは新しい所で生活していて、シンジは新しいパートナーとの日々を始めている。エヴァでこれ程の大団円はない。
だからこそ終わりを納得できた。
庵野監督はこれまで自分が作ったエヴァ作品と向き合ったからこその、あの終劇だったと思う。
庵野監督をはじめ、出演した声優の皆さんや製作に関わったスタッフの皆さんを労いたい。お疲れ様でした。
【ネタバレあり】劇場版SHIROBAKO感想
10月10日に広島バルト11にて再上映版を見ました。
本来なら2月末の上映開始時に見たかったのですが、新型コロナウイルスの感染者が広島県でも確認された時期に重なり劇場で見るのを見送っていた作品でした。
それだけに再上映と言う形で上映されるのはありがたかったですね。
〇4年後の武蔵野アニメーション
本作の舞台は製作していたテレビアニメ「第三飛行少女隊」を作り終えて感動のラストで終わったテレビ版から4年後の武蔵野アニメーション
ビルは草に覆われ、かつてのスタッフの多くが居ない寂しい姿になっていた。
主人公の宮森あおいは夜の社内で並べたイスの上で毛布に包まり寝ている。実家からの電話でもゴールデンウィークには帰れないと答えて多忙な身であると分かる。
とはいえ武蔵野アニメーションは他社製作のアニメの仕事を請け負うのがやっとの状況だった。
あの「第三飛行少女隊」も他社元請で続編が作られていた。だが、内容は戦闘機での空戦がメインの作品がお色気がメインの作品になってしまっていた。
なんとも冴えない状況になっている武蔵野アニメーション
そうなったのはテレビ版の後で次作の製作をしていたが、権利問題の発生で製作中止になった。その事で丸川が社長を辞め、他のスタッフも武蔵野アニメーションを離れると言う事件が起きていたのだ。
武蔵野アニメーションはナベPこと渡辺が社長で、製作の宮森とで維持されている状態だった。
(こんな状態のせいか渡辺は社内にあまり居たくないと言う感情を持ってしまう)
この寂しさが冒頭でこれでもかと描かれている。
テレビ版第1話を彷彿とさせる車が並ぶシーンも、ただ街中を走るシーンになっている。そこからの挿入歌である「仕方ないのでやれやれ」が流れてのオープニング
灯りこそ点々としているけど、夜の暗さが際立つ街の様子に挿入歌の歌詞が社会人の辛さ満載で不穏さを見る側に感じさせる。
そこからの草に覆われた会社のビル、椅子の上で寝る宮森、他社が作って変えられた自社の作品、居なくなったかつてのメンバーと言う連打が続く
更に絵麻・しずか・美沙・みどりと居酒屋で呑む場面、居酒屋に入る前に及び腰になってしまう宮森、気を取り直する様子は宮森がどれだけメンタルが弱くなっているか垣間見られるし、親友の前でも気を張る彼女が哀れになって来る。
宮森は退社してカレー店を営む丸川の所を訪れる。カレーを食しながら泣く場面
丸川の前だからこそ見せられる弱さが彼女の無理を重ねている心情を物語る。
序盤はまさに宮森の置かれた辛い状況が描かれている。
〇劇場用アニメを1年以内に作れ!
どん底の武蔵野アニメーションだったが、渡辺は宮森に元請製作の企画を見せます。
それは「空中強襲揚陸艦SIVA」と言うタイトル
しかも劇場作品で公開が2020年2月(この場面は2019年2月)と無理な企画です。しかもタイトル以外ほぼ何も決まっていないゼロスタートに等しい状況
そこから必要なスタッフを揃えるとして、かつての武蔵野アニメーションのメンバーが戻って来るのは序盤の暗い状況からの変化で気分がアガります。
タイトル以外何も無い「SIVA」ですが、あの権利関係で製作中止になった作品のキャラクターや設定を使う事で製作期間の短縮を図ります。
この製作中止でお蔵入りの作品が別作品として蘇る。これは燃える展開だ。
順調に製作が進むかと思いきや、「SIVA」の製作を武蔵野アニメーションに丸投げした会社である「げーぺーうー」(元ネタはKGBの前身組織だろう)から物言いが入ります。
タイトルがそのままなので「げーぺーうー」に「SIVA」の権利があると言うのです。
宮森は興津がくれた着物を着て「げーぺーうー」へ直談判に向かう。
ここで本作のゲストキャラと言える宮井楓も着物を着込んで助太刀をする。こういう展開好きだねえ。
ここで時代劇風の場面でのアクションが心象風景として出る。テレビ版の木下監督がカーウボーイの格好で乗り込む場面を思い出させて面白い。
「げーぺーうー」社長と契約内容についての話し合いをする宮森と宮井、この辺りは「半沢直樹」のような感じで逆転するので痛快だ。
権利問題をクリアして、作品のダビングまで漕ぎ着けた武蔵野アニメーション
しかし、木下監督は出来に満足では無い様子
ラストの場面が何か足りないと言う。
宮森も満足とは思えず、自らスタッフたちの前でラストの作り直しを提案して実行する事となります。
公開まで3週間のギリギリの時期での作り直しをしますが、完成させて公開日に間に合って幕を下ろします。
尺の問題で入れられなかったんだと思うけど、最後の3週間どうやっていたのかの描写が欲しかったなあ。
最後の最後で作り直しを求める宮森
これまで製作過程の管理を行う立場だった宮森が、プロデューサーとして作品の中身に意見を反映させた瞬間だ。
「SIVA」の製作で宮森はプロデューサーになっています。これまでの作る現場の管理者から創作にも関われる立場にランクアップしているのを見せる場面だったのかもしれません。
宮森のどん底からの再生からの復活に進歩を描いたストーリーでもありましたね。
〇社会人だからこそ楽しめる
「SHIROBAKO」はP.A.WORKSのお仕事アニメ作品の一つで、組織や集団での働く大人達がより濃く描かれた作品だと思います。
この劇場版でもオーバーワークで精神を削る宮森、後輩への仕事の指導で悩む美沙、声優よりもタレント業にシフトしつつある事に悩むしずか、相手先との交渉に難渋する葛城が描かれている。
社会人として何年も経過している人達には響く内容じゃないかと思う。
とはいえ、間で挟まれる心情風景のミュージカルやアクションで評価が分かれるかもしれない。再上映版の特別映像では宮森役の木村珠莉さんが「水島監督がやりたかった事」としてミュージカル場面が作られたと語られている。
妙にメルヘンちっくなミュージカル場面だが、これは「SIVA」の無茶な企画がスタートした直後に宮森が覚悟を決める場面として登場する。
多忙と重責で心身をやられている宮森が自力で決起するのだから妙にハイであり、メルヘンであるのは宮森の脳内・心中の世界であるからだろう。
そう考えると愉快な場面は悲哀に見える。
武蔵野アニメーション再結成と作品完成までのカタルシスがある一方で、今の社会人に共通する悩みが描かれている。社会人こそが楽しめる作品だと言えます。
〇キャラクターのあれこれ
作中では安原絵麻と久乃木愛が同居して暮らしている様子が描かれている。
絵麻がアニメの仕事をして、愛が家事をしている。そのせいか住まいの様子は豊かで綺麗なものに見える。絵麻も愛との同居で孤独から脱している様子が微笑ましい。
シナリオライターである舞茸しめじに見い出され、アニメの脚本家として活動するみどり。「SIVA」の脚本を書くのに煮詰まる舞茸に助言をして脚本を完成させた場面で、舞茸がみどりに「これからは商売敵だ」と言う場面はみどりを一人前と認めた良い場面だ。
ゴスロリ様こと小笠原綸子が自分のジャージ姿を宮森に見られて恥ずかしがる場面が面白かったり、個人的には興津由佳が活躍する場面が欲しかったなあ。
テレビ版から好きな作品でもあったので、今回の劇場版はファンとしては満足できる内容でした。
アルメニア・アゼルバイジャンの軍事衝突激化
ロシアより南部にある南コーカサス地方にあるアゼルバイジャンとアルメニアが9月27日に軍事衝突を起こした。
今年は7月と8月も両国は軍事衝突を起こしている。これは両国にとっての係争地であるナゴルノカラバフを巡る紛争に端を発している。
今回の軍事衝突も同じ原因で起きているが、アルメニア政府が戒厳令と総動員令を発令する事態になり、大規模な戦争に発展する様相を見せている。
そもそも何故両国は争うのか?
それはアルメニアとアゼルバイジャンの間にはナゴルノカラバフと言う地域がある。
ここはアルメニア人が住む地域で、ソ連時代ではアゼルバイジャンの中にあるアルメニア人の自治州であった。
ソ連が崩壊する1991年にアルメニアとアゼルバイジャンが独立を果たすと、ナゴルノカラバフも独立する事を宣言
このナゴルノカラバフはアゼルバイジャンからの独立を意味した。アゼルバイジャンは国土を割るこの独立を認めない、ナゴルノカラバフは同じ民族であるアルメニアに帰属する事を望んだ。
それがナゴルノカラバフを巡り、アゼルバイジャンとアルメニア両国の対立を招き、紛争に発展した。
1994年に停戦となり、ナゴルノカラバフはナゴルノ・カラバフ共和国としての存立を続ける事が出来ている。(ただし、この国を承認する国家はほぼ無きに等しい)
ナゴルノ・カラバフ共和国として独立したとはいえ、経済的・軍事的にもアルメニアに依存する事からアルメニアの保護国と言うのが実態である。
そんなナゴルノカラバフはアゼルバイジャンとアルメニアの火種としては残り続け、近年では両国の軍事衝突が何度も起きていた。
〇両国の軍事力
陸軍 現役兵力4万5850人
戦車110両
空軍 Su-25攻撃機14機
Mi₋24戦闘ヘリ15機
陸軍 現役兵力5万6480人
戦車320両
空軍Mig-29戦闘機13機
Su-24戦闘攻撃機11機
Su-25攻撃機11機
(笠倉出版「これが世界の陸軍力だ!」竹内修著・「これが世界の空軍力だ!」柿谷哲也著より)※出版された2014年の数値
どちらもロシア製の兵器を装備している。
戦力の優位がどちらかにあるかと言えば、兵力の多いアゼルバイジャンだろう。
空軍戦力で攻撃機と戦闘ヘリが主戦力のアルメニア軍に対して戦闘機を有するアゼルバイジャン軍、予備役にしても30万人の動員が可能ともされている。
アゼルバイジャンの数的優位がアルメニア政府が総動員令を出す必要を生じさせたのかもしれない。
〇戦争の目的
今回の軍事衝突が係争地ナゴルノカラバフを巡る争いだとしても、どこまで戦い続けるのか?
アルメニアにとってはアゼルバイジャン軍を撃退すれば、ナゴルノカラバフを保持し続ける目的を果たせるだろう。
アゼルバイジャンはナゴルノカラバフを編入できるように占領できれば目的を果たす事になるかもしれない。
アゼルバイジャンが目的を果たすには早期にナゴルノカラバフ全域を占領する必要がある。もしも長期化(三日以降ないし一週間後)すればロシアやトルコが介入して強制的な停戦がありえるからだ。
どのような停戦にせよ、戦闘による死傷者が多く出る事は避けられない。
もしもアゼルバイジャンがナゴルノカラバフを編入できる結果になっても、ナゴルノカラバフのアルメニア人住民の反発は避けられない。
流血の事態が治まるのは難しいだろう。
【ネタバレあり】劇場版ヴィオレット・エヴァーガーデン感想
9月20日(日曜日)に109シネマズ広島で劇場版ヴァイオレッド・エヴァーガーデンを鑑賞しました。
感想や思った事なんかを書いて行きます。
ネタバレ前提で書きますので鑑賞後に読まれる事をお勧めします。
〇相変わらずのようで変化しているヴィオレット
映画の最初はライデンで行われる海の祭の場面から
軍艦の甲板で行われる式典で儀仗兵の前を通るヴィオレットとEvan Call氏の音楽が荘厳な場面で引き込まれる。
この時に描かれた軍艦が日本の戦艦三笠をモデルにしているなあと思えた。
式典後で市長から褒められるヴァイオレットだったが、かなり謙遜した答えをして市長を困惑させてしまう。
また、祭りの屋台巡りに誘われるヴィオレットだったが「仕事がたまっている」としてお断りして戻るヴィオレット
少しズレているいつものヴィオレット
しかし、そんなヴィオレットの心を弾ませる事が起きる。
かつての上官であるギルベルト少佐の母親の墓へ花をたむけに行った時に、ギルベルトの兄であるディートフリートと再会する。
再会のおかげでヴィオレットはギルベルトが子供の頃に愛用していた玩具や本を貰える事になる。その時の嬉しい微笑みをするヴィオレットが可愛いんですよ。まさに乙女と言う感じで。
(また同じ場面でギルベルトの物だと思った帽子がディートリヒの物だと分かると、あっさり手放すヴィオレットの反応が面白かった)
そのギルベルトが生きているようだと分かると、ヴィオレットは嬉しさを通り越してどう対面すべきか混乱する。
「気持ち悪くないでしょうか?」と今の自分をギルベルトに見せる事を不安がるヴィオレット
この場面がテレビ編から見ていると微笑ましく思える。
戦場帰りで不器用なヴィオレットが一般社会に馴染み、大仕事をも任され、令嬢に礼儀作法を教えるまでに成長する。
それは仕事人として、社会人ヴィオレットの成長だ。
ギルベルトとの再会が出来ると分かり感情の爆発に戸惑うヴィオレットは、心にも変化が起きている証だった。
以前のヴィオレットだったら素っ気なく「これは何でしょう?」と思うところだっただろう。
心の変化は作中でヴィオレットに与えられたテーマである「愛を知る」準備が出来た段階と言える。
〇ギルベルトの意固地さ
ギルベルトは遠くにあるエカルテ島で暮していると分かったホッジンズは、ヴィオレットを連れて会いに向かう。
しかし、ギルベルトは頑なに会わないと言う。
気持ちがおさまらないヴィオレットは雨に打たれながらもギルベルトへ会いたいと懇願するが、ギルベルトは拒む。
こんな娘っ子が泣きながら、雨に打たれながら求めているのにヒデーぞギルベルト!
ホッジンズが去り際へ投げつけた馬鹿野郎!の言葉はまさに気持ちを代弁してくれたと思えたね。
とはいえ、ギルベルトの視点からすると自分の兄が攫うように連れて来られ、戦わされたヴィオレットを自分の下から離して自由にさせたいと思っていた。
だが、ヴィオレットはまた自分の所へやって来た。
ヴィオレットをまた束縛してしまうのではないかと思ったのかもしれない。
戦場の記憶と異性との関係と言うと、漫画化された「戦場は女の顔をしていない」を思い出す。
戦場を思い出すからと、戦友以上に思っていた女性兵士と結婚しなかった下りだ。
この下りでは結婚後になってあの時の女性兵士と結婚しておけばと未練を言う男の身勝手も描かれていますが、自分の後悔や無念も混ざる戦場の記憶とセットになる異性との結婚は葛藤を含むものがあったりする。
ギルベルトに会えず無念のヴィオレットであったが、「少佐の気持ちが理解できるのです」とも理解を示すのもそうした感情を共有できるからだろう。
ここでヴァイオレットとギルベルトの心境を整理しよう。
ヴィオレットは自分を受け入れ、言葉を教え、贈り物をしてくれたギルベルトを慕っていた。
ギルベルトは会ってしまった事で後悔
ヴィオレットはギルベルトと会えない悲しみ
相反する気持ちがすれ違っている。
意固地なギルベルトにホッジンズとヴィオレットは一旦帰り出直す事にします。帰る前にヴィオレットは自分の気持ちを手紙にしてギルベルトへ送ります。
一方でギルベルトは兄のディートリヒと再会、ギルベルトへブーゲンビリア家の事は気にせず自由に生きて行けと言い、ヴィオレットと会うように促すディートヒリ
(ディートリヒ、今作ではかなりいい人になっていて驚く)
そこへヴィオレットの手紙が届きヴィオレットの慕う気持ちが分かり、ギルベルトはようやくヴィオレット向き合う事を決める。
もう船で帰る途上のヴィオレットの名前を呼びます。
それに船上で気づくヴィオレット
もはや出港した船の中である。間に合わない。
このまま後ろ髪を引かれる思いになるのかと思いきや、ヴィオレットは甲板を駆け出し、海へ飛び込む!
おお!いいぞ!いいぞ!と心の中で喝采を送る自分
エルカテ島に再上陸するヴィオレット、そこにはギルベルトの姿が。
ようやくの再会に泣きに泣くヴァイオレット、そんなヴィオレットを抱きしめ受け止めるギルベルト
おお!やったぞ!と心中で喜ぶ自分
ここのシーンは夕陽で美しく演出するものかと思ったら、日没後の夜の場面
遠浅で潮位が高い浜辺らしい所
ヴィオレットをギルベルトが受け止める時には月明かりが二人を照らすと言う幻想的な場面がこれまた良い。センスが良い!
〇サイドストーリーも魅力的
ヴァイオレットとギルベルトが結ばれる話がメインだが、サイドストーリーも展開する本作
デイジーは祖母から死後も母へ毎年届く手紙をヴィオレットが書いていた事を知り、ヴィオレットを調べる旅に出る。
もう一つは両親と弟に素直になれず、きつく当たってしまう病弱な少年ユリス
ユリスは自分の死後に家族へ自分の気持ちを伝える手紙をヴィオレットに頼みます。(この時の値段やり取りで「有事の際に裁量が認められています」と言うヴィオレットとユリスのやり取りが好き)
ユリスは家族への手紙を用意できましたが、もう一通用意して欲しいとお願いします。
しかしヴァイオレットはギルベルトに再開すべくエカルテ島へ向かい、残る一通は書けないままユリスは危篤状態を迎える。
このユリスのサイドストーリーは何を意味するか?
素直になれない事で手紙により真意を伝える事にしたユリスの心境と、限りある生きる時間かもしれない。
それはデイジーの場面にも言える事だ。
テレビ編を見ている方ならデイジーのストーリーは「おお!」となった筈だ。
祖母が死後に母親に出した手紙、それはテレビ編第10話のアン・マグノリアへの手紙だからだ。繋がっていますねえ。
ユリスの手紙、アンへの手紙
どれも死後になって届けられるメッセージだ。
おそらくこの二つの手紙の依頼はそんなに間が開かない時期にあったと思われる。限りある生きている時間と言う概念がヴィオレットに生まれたのではないだろうか?
それは劇中でヴィオレットがユリスへ言った「伝えたい事は出来る間に伝えた方が良いと思います」と言う台詞にも表れているように思う。
だからこそ、エカルテ島で暴走するような振る舞いをヴィオレットがしたとも考える。限られた時間で、簡単に行き来できない遠い地
また会えるか分からないからこそ、必死に走り回り、雨に打たれながら懇願したのだ。
ヴィオレットの必死さは彼女の心に積み重なった生死感にもあったのかもしれない。
このサイドストーリー、デイジーの話は年十年後か後の世界のようだ。
(自動手記人形と言う職業があったらしいと言う遠い存在ある事と、郵便事業が統合されて国有化されていたりする台詞より)
だからデイジーはヴィオレットの足跡を辿る事になる。終盤で切手にヴィオレットの姿が残り、住民もヴィオレットがしていた仕草を憶えていて残している。
その世界の歴史や人の記憶に残っている。その演出に痺れた。
彼女はヴィオレット・エヴァーガーデンの存在は永遠になっていたと言う事に。
〇登場人物アレコレ
個人的に良かったのはアイリスだろうか
テレビ編ではさっぱりした髪型でがっつくように仕事をしていた彼女だったが、髪を少し伸ばし、ショートカットに
そして今作では着る服も落ち着いた大人の格好をするようになった。
仕事も市長夫人のパーティーに出席して人脈作りと積極的、ヴィオレットの代わりにユリスの所へ来た時には電話機を用意するファインプレーと大活躍だ。個人的には一番輝いていたように思えるキャラクターだった。
ホッジンズはとくかく、お父さんであった。
ヴァイオレットが休日に何処へ行っているのだろうと心配になり、食事の仕方の変化をしみじみと思い出し、まさに父親である。
むしろ、ヴィオレットを見放さず社会人として育て上げたのがホッジンズだから父親みたいなものだと言えるだろう。
今作では気苦労が多いキャラクターと言える。
〇最後に
外国映画のような雰囲気、「静と暗」が多用される場面構成、Evan Call氏の音楽
この要素がじんわりと心に響く
テレビ編から見ていてこの作品はヴィオレットが長い旅で辿り着いた終着点と言う意味の作品に思えた。
だからこそ感動の余韻がこうして書いている時にも尾を引いている。
この感動を作り上げた京都アニメーションに賛美を送りたい。
よくあの悲劇を乗り越え、この作品を送り出してくれました。ありがとう。
自衛隊は感染拡大の状況でどう動くのか?
世界規模で感染拡大が続く新型コロナウィルス
日本でも日々感染者が増えている状だ。
その中で自衛隊は感染者が出たクルーズ船での活動に羽田空港や成田空港での検疫強化に出動している。
政府が緊急事態宣言を布告するかもしれない状況下にある今、自衛隊は感染拡大にどんな活動をするのだろうか?
〇出動は災害派遣
派遣の名目は「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための帰国邦人等の救援に係る災害派遣」でした。
この派遣命令で自衛隊は中国武漢からの帰国者が宿泊する施設へ衛生隊員40人を送り生活支援の活動を始めました。
2月6日から横浜港に到着したクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」での生活支援を始めます。
この災害派遣は3月16日に河野大臣による撤収命令で終わります。
3月28日に河野大臣は自衛隊に災害派遣を命じて羽田空港と成田空港の検疫態勢強化に医官など隊員を派遣しています。
新型コロナウィルスに対して自衛隊は災害派遣で出動しています。
災害派遣と言うと被災地の都道府県知事からの要請を受けて自衛隊が出動する事が多いですが、災害派遣について定める自衛隊法第八十三条二項では防衛大臣が「事態やむ得ないと認められる場合」・「要請を待ついとまがないと認められる場合」に部隊を派遣できると定められています。
今回の新型コロナウィルスに対応する災害派遣はこの自衛隊法第八十三条二項ただし書きによる防衛大臣の命令での出動が行われました。
要請による出動も行われています。
4月3日には長崎県知事の要請で海上自衛隊のUH-60Jが新型肺炎で入院中の患者を壱岐空港から海自大村基地へ運び、同じ日には鹿児島県知事の要請で諏訪之瀬から鹿児島市へ発熱を訴える患者を海自のUH-60Jが搬送しました。
また4月4日~6日にかけて陸上自衛隊東北方面隊から医官2名が仙台市内に派遣されてPCR検査の支援に出動している。
また自衛隊中央病院は1月30日から武漢からの帰国者で発症した患者の受け入れを始め現在も新型肺炎の患者を受け入れている。
〇緊急事態宣言で自衛隊が出来る事
政府が布告するかもしれない緊急事態宣言
宣言が出されても自衛隊が出動する場合は災害派遣に変わりはないでしょう。
新型コロナウィルスが他国の軍隊またはテロリストが持ち込んだ兵器という訳では無く人から人へ感染が繋がって日本国内に広がった災害として定義されているからです。
なので緊急事態宣言が政府から出されたとしても武装した自衛隊員が警備に立つ事はまず行わないでしょう。
では、緊急事態宣言の状況下で自衛隊は何が出来るのか?
それは「ダイヤモンド・プリンセス」での行動や現在行われている派遣活動と変わらないでしょう。
感染者を医療機関へ自衛隊の車輌または航空機で搬送したり。自衛隊の医官が検査を行うなど派遣の支援活動です。
考えられる増える活動としては感染拡大で運送会社のトラックドライバーが不足した場合に自衛隊のトラックが運送会社の代替に物資を運ぶ事もあるでしょう。
また、中国の火神山医院のように病院を急造する場合に自衛隊の建設能力がある施設科が建設を行ったり、自衛隊の医療部門である衛生科がその病院を運営する事もあるかもしれません。
そこまで自衛隊が行うとすれば民間の能力が相当に低下した場合です。
運送会社や建設業者に一般の病院がまだ健在なら緊急事態宣言下でも自衛隊が出動する場面は少ないでしょう。
災害派遣の実施に際しての要件には「非代替性」があります。
これは自衛隊が出動する以外に手段が無い場合を指します。今回の感染拡大で運送業や医療業務を自衛隊が前面に出て代わりに行うのは要件の「非代替性」に照らして自衛隊以外に頼める人達が居ない状況になります。
まだ現状では自衛隊以外に手段が無いとまで行かない状況なので、東京都内のビジネスホテルへの自衛隊員派遣も都の職員や医療関係者の業務を支援すると言う事で派遣されているのです。
〇自衛隊は強権を執行するのか?
外出禁止令が出ているフランスでは警察官が外出している一般人に特例外出証明書の提示を求めて提示しないなどの違反者を取り締まっています。
フィリピンでは感染拡大を阻止する為の移動制限措置の違反者に対してドゥテルテ大統領は「違反者がトラブルを起こすようなら射殺するよう警察と軍に命じた」と発言している。
海外では治安当局が秩序維持に厳しい態勢を取っています。
では自衛隊が感染拡大の異常事態で秩序を守る為に動くのか?
自衛隊が秩序の維持に出動するのは自衛隊法第八十一条の治安出動です。これは警察では治安を保てない状況になった場合に出動するとされています。
治安出動での自衛隊は自衛隊施設の警備強化や必要に応じて警察官の輸送や資材や器材の提供を行うとされています。
前面に立って警備に当たると言うよりも警察の支援を行うようです。
それでも一応は自衛隊法第八十九条で警察官職務執行法七条の規定に従う形での武器使用が認められ実力行使はできます。
この武器使用は自衛隊員自身や守る対象の生命を守る為や公務の執行に抵抗した場合などです。また自衛隊法では銃火器や化学兵器などの武器を持つ対象に対して武器使用が出来ると追加されていますがこれは工作員やテロリストを想定したものです。
とはいえ、治安出動は大勢の暴徒や工作員やテロリストを想定したもので暴徒とまで行かないまでも秩序を乱す大衆の行動を抑える事は想定されていないと思われます。
では、感染地域のロックダウンを自衛隊は行う事はできるのか?
交通規制に関しては自衛隊法第九十二条四項では道路交通法第百十四条の五に基づく自衛隊車輌を優先通行させる為の交通規制が自衛官が行えるようです。
とはいえこれは防衛出動での事で外敵からの攻撃を円滑に排除する為に自衛隊車輌のみの通行が可能にできる条文です。
現行の法律では感染拡大によるロックダウンで自衛隊が封鎖線を敷き交通を規制する事はできません。
〇自衛隊に出来るのは支援
結論として自衛隊がこの新型コロナウィルスの感染拡大において出来るのは輸送や医官の派遣に自衛隊病院での患者受け入れと言う支援任務です。
もしも感染拡大による社会混乱で暴動が発生しても警察が持てる力の全てを使って鎮圧に当たると思われます。むしろ警察の負担が大きくなるかもしれません。
現行の法律に照らすと感染拡大で自衛隊が銃を持って治安維持を行ったり、感染地域の封鎖を行うなど映画で見るような行動はできないのです。
自衛隊はあくまで支援を行う裏方として感染拡大に協力するのです。
海自カレーフェスタ&艦これコラボ(5)
呉基地から移動する事になったが、バス乗り場は待ち人が沢山居るのでタクシーで移動しようとM氏とタクシーを捕まえようとするがなかなか捕まらない。
そこへ海自の女性隊員の方が来られてタクシーを呼び停めてくれた。あの時は助かりました。
そしてM氏と共にタクシーで大和ミュージアムへ向かう。
大和ミュージアムの前では呉鎮守府開庁130周年記念と艦これがコラボしたポスターが掲げられていた。
また大和ミュージアムでは艦これとのコラボグッズもあったようだが、来た時には艦内の戦艦大和の模型の写真に艦これの戦艦大和が並ぶハガキしか無かった。
M氏と大和ミュージアムを見学してから大和ミュージアムの裏側にある大和波止場へ向かう。ここでは艦これコラボのグッズ販売をするテントが建てられていた。
そのテントではグッズを買おうとファンが長蛇どこではない人垣が大和波止場を埋めていた。
この待機している列が捌けていないようであまり動いていないように見えた。
夕方になって日が傾いても状況に変化は無い。なんだか映画「ダンケルク」で撤収の船を待つ英仏の兵士達に見えて来る。
コミケで鍛えられたかここまでの忍耐はさすがと言える。
大和ミュージアムの裏側、大和池の近くには紅白の横断幕が巻かれたステージが設営されていた。
ここで夜戦と称する艦これ音頭を踊ると言うイベント会場になっているからだ。
開始の時間が近づくにつれて人がどんどん集まる。
上の画像のように人が艦これファンもとい提督達が密集するようになって来た。
大和ミュージアムの敷地内でこんなに人が集まるのは初めてではないだろうか?
陽が落ちて夜になってイベントが始まった。艦これに出演している声優さんが出て「艦娘音頭」と「瑞雲音頭」が流れ声優さんと提督達が踊る。
この時はM氏が膝が痛いと言う事と艦娘音頭がどんなものか分からず、とりあえず二人で見学とした。
大量の赤いペンライトが波のように揺れる光景はなんとも美しく見えた。
ペンライトの光だと会場に呉市のマスコットキャラである呉氏が居たので水色がこの時に「呉氏カラ―」となった。
こうして艦これコラボ1日目を終える。
入船山で野外上映されていた「この世界の片隅に」を途中まで見てから電車で帰宅する。この時に呉線の電車と猪がぶつかるトラブルもあったが少しの遅れで済んで帰れた。
艦これイベント2日目
まずは入船山へ向かう。
ここの入船山記念館も艦これのスタンプラリーや物販をやっている所だ。
私はスタンプラリーをやっていないが入船山だけは行ってみたかった。
艦これをプレイしていないが大淀は好きなので呉コラボバージョンの大淀を見に来たのだ。
正門辺りに大淀と霞のコラボの立て看板が置かれていた。
物販に並ぶ列の横に立て看板を置き、撮影できるように配慮されているようだった。
おかげで私も大淀を拝む事ができたぜ。
艦これコラボの時期は入船山秋祭りの時期で入船山美術館の前では露店が出ている。どの店も艦これコラボのチラシや看板が貼られている。
この秋祭りに参加していたピザナリポの包んで揚げるピッツァが凄く美味かった。
入船山から呉市の商店街であるれんがどおりに向かう。
艦これのキャラの立て看板が置かれたお好み焼き屋やうどん屋、居酒屋に提督達の行列が出来ていた。
れんがどおりで初めて見る光景だ。
大和ミュージアムなど呉の観光地域から外れている地区であるれんがどおり
このイベントが大洗のようなリピーターを増やす事になればと思うところだ。
2日目も大和ミュージアム裏のイベント会場に向かう。
前日と変わらない様子だ。
そこでS氏と会いイベント開始まで待つ事に。
今度は日没前にイベントが開始となった。これは後に控える呉信用金庫ホールでのコンサートがあるからだ。
S氏がペンライトを持ち踊る気満々なので私も踊る事にする。
前の人の動きを見よう見真似で踊る。
日没そして夜の暗さでより鮮明にあるペンライトの波の中で踊る艦娘音頭と瑞雲音頭
やってみるとちゃんと出来たかともかく楽しかったです。
ポストカードを受け取りコンサートに向かうS氏と別れ電車で帰途に着く。
こうして私の2日間の艦これイベントは終わった。
海自のイベントや入船山秋祭りと同時に行われた艦これイベント
来場者の多さで言えば成功と言える。盛り上がりもあった。
後はその大勢のお客を上手く捌く事と持続性をどう保つかになると思う。
宿泊先の問題で観光業における呉市のキャパシティもある。
呉市や艦これ運営に課題はあるが次回もあればまた行きたいです。