マサカズ雑記帳

ミリタリーやアニメなどについて思った事や行った所について書いていきます。

【ネタバレあり】ガールズ&パンツァー最終章第3話感想

 3月26日と3月28日にバルト11でガールズ&パンツァー最終章第3話を見ました。

 いや~素晴らしかった。

 

〇大洗と知波単の勝敗決まる

・知波単はまた成長する

 前回は大洗に包囲されるピンチに陥る知波単、そこを隊長の西絹代が「撤退」と指示して、撤退の有意義さを説いた事で大洗の包囲を逃れたところで終わりました。

 今回はそこから逃げる知波単を大洗が追う展開

 その道中で絹代は西住みほが乗る、あんこうチームのⅣ号戦車を撃破する目標を掲げます。また無理に攻撃を続けず次の攻撃のチャンスを生かすようにせよと行動の指針を伝えます。

 具体的な作戦が出来ている知波単

 福田はるの進言があったにしても、大洗の司令塔と言えるみほを撃破する事を第一とする作戦はまたしても知波単は成長したなと思います。

 その成長が確かだと分かるように、追う大洗を待ち伏せしたり特二式内火艇とで挟撃したりで大洗、またはみほと互角に戦う。なんとも凄い。

 それにしても特二式内火艇を艀につかうとは予想外だったし、フロートのお陰でやられ難い戦車で活躍が多いのも予想外で面白かった。

 

あんこうチームの違った戦い方

 知波単の粘り強い戦いに夜の試合はさすがのみほもやり方を変えたのが面白い展開だ。

 見張りを夜はしっかりと目が冴えている冷泉麻子に変え、麻子が抜けた操縦席を秋山優花里が座り操縦を代わります。

 みほは優花里に代わり装填手をしながら指示をします。

 ここまで麻子以外にポジション変更をみほは指示してない。あんこうチームの連携の良さが分かりますね。

 優花里が操縦を楽しんでいて新たなパンツァーハイになっていたのが見ていて楽しい。

 

・あひる撃破!あんこうも撃破!?

 今回の知波単と大洗の戦いで注目すべく戦いは福田の九五式軽戦車とアヒルさんチームの八九式中戦車の戦いだろう。

 福田にとってアヒルチームの磯辺典子は突撃以外の戦車道を教えてくれた師である。

 まさに師弟対決の様相を見せる二両の戦い

 激闘の末に福田は勝つのだが、嬉しいというより複雑な表情なのが印象的だ。尊敬する相手を倒してしまった後悔があるのだ。その心情は後に描写されている。

 師から教えて貰った新しい戦い方から、師を越えるまたは並ぶ事で福田がまた成長するのだろうと思える。福田は伸びしろが長い子だね。

 今回の驚きはみほもとい、あんこうチームが撃破された事だろう。

 過去に聖グロのダージリンに2回、サンダースのナオミに撃破された事があるあんこうチーム

 今回の撃破はそれまでと違い衝撃的でしたね。

 玉田が執念で追いかけての撃破は知波単の変化がもたらした最大の成果だ。

 ここまで追い込まれたあんこうチームで知波単の成長がこんなにもと言う衝撃だった。

 とはいえ、あんこう撃破で浮かれてしまった知波単は試合に負けてしまうのだが。

 福田の提案から、突撃の言い方を変える事で絹代がチームの手綱を握れるようになった事から禁句と言えた撤退を公言して実行する。更に突撃以外の変容する戦い方ができる。

 2話の中で知波単がこんなに急成長するとは思いもよらなかっただけに、大洗と知波単の試合は燃えましたね。

 

〇エリカ自分の戦車道を見出す

 他の試合についても場面がある本作

 アンツィオと聖グロの試合が既視感ある終わり方だったなあ(笑)

 (だけどCV-33がクルセイダーを背負い投げするように河へ叩き込むのは面白い)

 特筆すべきは黒森峰とプラウダの試合だ。

 重戦車であるマウス・ヤークトティーガーにヤークトパンターを先頭にプラウダが陣取る山へ進むエリカ率いる黒森峰

 パンツァーカイルの陣形で重装甲を盾に進むこの作戦は装甲と火力で押す黒森峰の典型的な戦い方だ。しかし、山の上から撃つプラウダによって早々にマウスが撃破されヤークトティーガーも履帯を切られてしまう。

 作戦が躓きはじめる黒森峰

 エリカは乗っているティーガーⅡからⅢ号戦車に乗り込み車長の交代をお願いします。

 Ⅲ号に乗り、パンターを率いてプラウダの後ろに回り込むエリカ(ちゃんとヤークトパンターとヤークトティーガーで牽制の弾幕を張るのも良いね)

 厚い装甲でじりじり押すよりも、軽快な機動戦をするのがエリカにとって得意な戦い方のようですね。

 最終章第1話で留学中のまほがエリカへ伝えた「自分の戦車道」をエリカはようやく見つけたのだ。

(とはいえ、あの手のポーズはなんだろう(笑))

 このエリカが今後の伏線になるのだろうかな?

 

〇継続ミカに翻弄され次回へ!?

 準決勝で大洗は継続高校と戦う事になります。

 作中で継続高校の学園艦が初登場する。とんでもなくデカいツリーみたいな木が中央にあるインパクトのある学園艦だ。第二次世界大戦の頃にフィンランド海軍にあったイルマリネン級海防戦艦の姿をモデルにしているのだろうかと思ったり)

 (学園艦の周辺には日本の5500t型軽巡洋艦みたいな艦艇があるけどアレも元ネタはフィンランドの艦艇なんだろうか?)

 継続高校の学園艦の描写は露店のような売店が賑わう様子に、ミッコが御馳走を楽しむと言う豊かな暮らしぶりが描かれている。

 どうもTwitterやコミカライズで見る、その日の食事にも困るミカ達を見ていたせいか「継続って意外に豊かだな」と思ってしまうのだった。

 学園艦の場面ではアキと共に雪だるまを作るミカの姿がある。サンダ姿のミカは眼福でした。

 さて、試合開始の場面

 今回は雪上戦である。雪上を行く三式中戦車は史実では観る事が無い場面だけになんとも新鮮なものを感じる。

 散発的な攻撃を繰り返す継続に対してみほは村へ移動すると指示を出します。

 その村はやたら雪だるまが立ち並ぶ、罠の匂いがプンプンするような場所だ。案の定、雪だるまの中は継続のT-26軽戦車が隠れていてみほのⅣ号とフラッグ車の三式を包囲して攻撃する。

 その窮地を脱出しながら5両のT-26を撃破する、あんこうチームの鬼神ぶりが凄い。

 しかし、そんなあんこうチームは遠距離からの攻撃で撃破されてしまう。

 ここで第3話は終わる。

 「え?これどーするんだよ!?」と思ったのが正直な感想

 大洗の司令塔であるみほが序盤で退場となった試合、残る大洗の面々がどう戦うのか凄く楽しみで仕方がない。

 みほ無き大洗女子学園がどんな成長を見せるかが次回のテーマなのかもしれない。

 大学推薦の為に隊長となった河嶋桃が隊長として目覚めるのか?

 他の大洗の誰かが立ち上がり、窮地を救いみほの後継者となるのか?

 新たな展開の予感がして第4話が待ち遠しいですね。