平成29年広島県警察年頭部隊視閲式(5)
(車輌展示の位置に動く前の高性能救助車)
(広域緊急援助隊のレスキュー車)
レスキュー車を見ているとその隊員さんから「写真もいっぱい撮ってください」と気さくに話しかけられたのがきっかけでした。
意外なフレンドリーさに甘えて色々と尋ねて話を聴きました。
(レスキュー車の荷台である。ロープや救命胴衣にジャッキや油圧カッターなど救助作業の道具に潤滑剤や工具などの整備の道具もある)
「レスキュー車には救助に必要な道具が全て入っている。あらゆる場合に備えているので積み替えなどする事は無いです」
レスキュー車は救助道具を運ぶ輸送車としての役割がある。荷台の上にはハシゴ、荷台の中には救助道具と整備の道具、荷台の下のスペースには油圧ジャッキなどの道具が積めるだけ詰められている。
積めるだけ積むので重くなり燃費は大変悪いそうだ。隊員さんが言うにはリッターあたり2kmだと言う。
もしもガソリンスタンドが遠くにしか無い地域への出動の時にはどうしますか?と尋ねたところ、予備の燃料が置いてあるとの答えがありました。
救助道具では救命胴衣が10着もあるのに驚いた。またロープを打ち出す道具もあるとも言っていました。これは狙い通りに届かせる難しいそうだ。
また昨年起きた福山市の自衛隊事務所に不審物が置かれた事件の際には爆発物処理班などの出動準備を手伝ったとも語っていた。同じ警備部の部隊同士であるからだろう。また救助隊には元爆弾処理班の方も居るので何を準備するのか分かるとも語っていた。
また広域救助隊が出動する時は食料を持参するそうだ。
これは隊員が食べるだけではなく被災者へも提供する為である。その食料としてカロリーメイトがあるそうだ。
味はチョコとプレーンがあり、出動に備えて貯蔵していると言う。
何故カロリーメイトかと言うと長く保存ができるからだ。
そんな話をして頂いた。名前は知らないままだけど広域緊急援助隊の色んな事を聴けれて有意義でした。あの時の隊員さんありがとうございます。
(レスキュー車の後部にはクレーンのようなアームもある。道具を運ぶだけではなく多機能でもあるのだ。)