アニメ「幼女戦記」第6話軍事考察(2)
〇管制「未確認の義勇兵魔導士も確認」
義勇兵とは正規軍とは違い志願して戦いに参加している兵士を指す。
祖国防衛の戦争で自発的に兵士となった人や民兵のような組織を義勇兵として指す場合もあります。
また第二次世界大戦ではソ連の共産主義と戦う為としてドイツの武装親衛隊に北欧やフランスなどから志願者が集まり義勇兵部隊が幾つも作られました。
今回の場合は公式に参戦していない国の兵士が参戦国に味方する為に志願して戦う兵士を指します。
でも志願してと言っても形式だけで国の事情で義勇兵として戦うように命じられる場合もあります。
朝鮮戦争での中華人民共和国は軍を朝鮮半島へ送る際は「抗美援朝義勇軍」(アメリカと戦い北朝鮮を助ける義勇軍と言う意味)として送り出しアメリカを中心とした国連軍と正面から戦うのを避けています。
「幼女戦記」第6話の義勇兵は参戦へ乗り出そうとする第三国(連合王国だろう)が協商連合と共和国を支援する方法として義勇兵と言う名目の援軍を送っている。
〇ターニャ「実は空軍でもエースになりたいと思っていたのだ」
敵爆撃機と一人で戦うと決めたターニャがヴィーシャへ言った台詞
飛行機と戦うので空軍でエースになりたいと冗談をターニャは言ったのだ。
では空軍で何機落とせばエースなのだろうか?
それは5機以上である。
第6話でターニャは6機の爆撃機を撃墜したのでエースの条件を満たしているが一度に5機も追尾できる魔法の銃弾による撃墜でエースは少しズルい気はする。
〇ドレイク「機材の電源を落とせ!逆探されている!」
ターニャの存在は帝国との戦争に参戦していない連合王国にとっても注目する存在になっています。
諜報活動として連合王国軍は機材を持ち込んでターニャなどの帝国軍航空魔導士を監視拠点を戦場の近くに建てていました。
しかしターニャにより監視拠点は見つかり攻撃されてしまいます。
その攻撃を受ける前に監視拠点を指揮しているドレイク中佐は「機材の電源を落とせ!逆探されている!」と部下へ指示し寸でのところで脱出します。
逆探とは逆探知の略である。
この場合の逆探知は電波なり何かを外部に発信している装置の場所を電波などを辿って特定する方法だ。
「幼女戦記」の世界における魔力を測る装置が電波を出しているか不明だが航空魔導士の動きを探る為にレーダーを使っていた可能性がある。第6話の帝国軍はターニャの飛行する高度を読んでいる様子から幼女戦記の世界ではレーダーのような物はあると考えられるからだ。
そのレーダーらしい探知装置が電波を発信していた為にターニャに察知されと思われる。
では逆探知を避けるにはどうすれば良いか。
ドレイクが言うとおりに電源を落とし電波の発信なりを止めて居場所を辿られる危険を回避するのが一番であろう。
刑事ドラマでよくある電話を手短に済ませて逆探知を避けるのと同じ方法である。