アニメ「幼女戦記」第6話軍事考察(1)
ターニャ「つまり誰かが余計なおせっかいをしている訳だ」
ヴィーシャ「他の列強諸国が介入を?」
とうとう帝国と協商連合・共和国との戦争は第三国が介入する段階に入り世界大戦へと向かいつつあります。
第6話では北方戦線で第三国の義勇兵らしい魔導士部隊までも登場します。
我々の世界での史実では第一次世界大戦で参戦していないアメリカがイギリスやフランスに資本家から資金援助をしたりアメリカ人パイロットが義勇兵としてフランス空軍で戦ったりしていました。
第二次世界大戦でもアメリカはルーズベルト政権が打ち出した「民主主義の兵器廠」の政策でアメリカから武器や食糧・燃料をドイツと戦うイギリスやソ連へ送る支援をおこなっていた。
こうした介入は第4話でターニャが軍大学でゼートゥアーに語った世界大戦へ至る懸念として語っている。
では堂々と参戦せずコソコソと手を出すのは何故なのか?
まず自国は戦争をしない(またはできない)けど友好国を助けたいので支援する。または開戦までの準備を整える為に友好国が降参しないように時間稼ぎをする為と言う理由があります。
前者は朝鮮戦争で北朝鮮を支援するソ連またはベトナム戦争で北ベトナムを支援するソ連と中国がこれにあたります。アメリカとの全面戦争はしないソ連と中国はベトナム戦争で北ベトナムが負けてベトナムが自由主義陣営として統一されるのは望まなかった。
だから武器弾などの物から薬義勇兵や技術を教える軍事顧問などの人を送っていました。
後者のパターンは第一次大戦と第二次大戦に参戦するアメリカの場合です。参戦に乗り気でない世論を参戦へと変えて軍に準備をさせる為です。
報道で交戦国となる国の印象を悪くし、徴兵の準備や部隊の配置を進め友好国(後の同盟国)へ支援を行う。
そして後は開戦のきっかけを作る。
第一次世界大戦ではドイツの潜水艦が客船を撃沈し民間のアメリカ人が130人近く死亡したルシタニア号事件をきっかけにドイツとの開戦に踏み切り、第二次世界大戦では日本軍による真珠湾攻撃をきっかけに二度の大戦へアメリカは参戦しました。
「幼女戦記」での場合は後者の場合でしょう。存在Xによる力で導かれる世界大戦へ秒読み段階に入ったと言えます。