海上保安庁巡視艇「しまぎり」見学
昼のニュースで巡視艇の見学ができると聞いて電車で広島へ急行したのです。
今まで海自の艦艇は見学はしたけど海保の船はまだ見学していなかったからだ。
「しまぎり」は「しまぎり」型巡視艇の1番艇として1985年に就役し2隻の同型艇があります。
満排水量50tで大きさは25m程の小さな船です。
これは巡視船のような外洋ではなく沿岸海域での任務を行う為です。なので巡視艇の基準も「基地周辺海域で活動する」とあります。
けれどもその小ささが港湾の海域など船の出入りが多い海域での活動では小回りが効く船です。
「しまぎり」のマストとレーダーに各種アンテナ
「しまぎり」の船橋前にある放水銃
船舶の火災消火などに使われる装備です。
乗員の方によると50mの放水ができるそうです。
「しまぎり」の船首
「しまぎり」の船橋の形
「しまぎり」の操舵室の後ろにある部屋
長椅子と机がある多目的に使う部屋だそうです。
FAXや無線機・PCなど通信機器が集中して置かれています。
船橋の操舵室
船長・機関の担当・操舵手・レーダー担当に見張り3人の7人が配置に就くそうです。
「しまぎり」のレーダー画面
レーダー担当の人は折り畳みの椅子で配置に就くそうです。
「しまぎり」にあるGPSのような装備
乗員の方によると機能しておらず公開するから電源を入れて公開していると言う。他の通信機器に同じ機能があるので問題は無いそうだ。
この使われていない装備の話から「しまぎり」が4月からの新年度内で退役になると聞いた。就役から30年以上とさすがに古くなったからだそうだ。
海図台
海図と各種資料のバインダーは海自の護衛艦の海図台と変わらない。
防弾ベストとヘルメットを「しまぎり」の後部で公開していた。
またベストとヘルメットを試着できた。自衛隊と米軍のを試着した事があるけど重さや防弾プレートの位置などは変わりない。
違うとすると防弾ヘルメットと称するヘルメットが重い事だろう。モロに鉄を頭に被っていると実感できる重さだった。
ベストとヘルメットの説明をする乗員の人に話を聴くと瀬戸内海では防弾ベストやヘルメットを着用する事件は起きていないが、着用しての警備訓練はしているそうです。
また質問した乗員の人は訓練で64式小銃を船上から射撃した事があると言っていた。89式を海保が使っているのは見た事あったけど海保にも64式があるんだなあ。
初めての海保巡視艇見学は楽しかった。
今まで見た海自護衛艦との共通点や違うところを見て楽しめた。