マサカズ雑記帳

ミリタリーやアニメなどについて思った事や行った所について書いていきます。

アニメ「幼女戦記」第4話軍事考察(2)

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ターニャ

「大隊が適切でしょう。兵站への負荷が少なくかつ戦力として最低限の単位です」

 ターニャがゼートゥアーに提案した魔導士による即応部隊の規模を大隊が適切と言いました。

 大隊は歩兵ならば500人規模の部隊で戦車であれば30両以上と兵科により違います。

 第4話のBパートの終わりでゼートゥアーから「48人の尉官を自由に選んで良い」と言われます。48人と言うのは24機の攻撃ヘリ大隊のパイロットの数に当たります。

 即応魔導士大隊はやはり攻撃ヘリみたいなものだとイメージされるものかもしれない。

 ちなみに魔導士大隊はおそらく戦う魔導士の中隊が3個ぐらい編成されて他に大隊本部に大隊の兵站を預かる支援部隊が付くだろう。

 大隊本部はターニャが大隊長として指揮する部署だ。ターニャが直に指揮できる大隊本部の戦闘小隊があるのかは不明なところ。大隊本部中隊は通信や部隊の事務仕事する人が多くを占めます。企業で言うなら総務に近い部署です。

 では何故大隊が適切なのか?

 大隊より規模が大きくなる連隊だと指揮下に3個大隊あるので魔導士連隊を作るとなると144人の魔導士が必要になる。

 そうなると編成するまで戦力が消耗して再編成する時に時間がかかる。大隊ならば打撃力がありつつなるべく小ぶりな部隊として運用できるからだと思われる。


参謀たち「それは遊兵を作ってしまうのでは?」

 参謀本部でゼートゥアーが即応軍を作ると提案した時に出た同席する参謀から出た懸念である。

 遊兵とは何か?

 何も任務を与えていない部隊や兵力、または戦局に貢献できない状態になった部隊や兵力について指す言葉だ。

 前者は戦力があるのにただ待つだけになっている部隊で後者は敵の動きや地形により前線の動きから取り残された部隊を指します。この取り残された部隊として分かりやすいのは太平洋戦争末期のラバウルの日本軍でしょう。

 ラバウルには30万の兵力が居ましたが米軍がマリアナ諸島や日本本土へ向けて進軍すると遊兵となってしまいました。

 つまり前線で戦わない部隊を作ってしまうと言う懸念です。

 即応部隊とはいえ前線から届く情報で正確な判断を下すのが難しい場合があり「いつ出すか分からない部隊」となる事が心配されていると思われる。

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ゼートゥアー

「大隊は即応の観点から参謀本部直轄、基本的に貴官の上官はいない」

 ゼートゥアーは魔導士大隊を即応部隊として運用する為に参謀本部直轄にすると言いました。これは何を意味するのか?

 部隊は規模によってですが師団や軍団・軍・方面軍と指揮を受ける部署に配属されます。

 配属すると上官から命令を受け動く事になります。

 では参謀本部直轄とは何か?

 参謀本部は軍の戦略運用においての中枢である。どこかの前線に縛られる配属では無い事を意味する。

 参謀本部から展開する地域の命令は受けるとは思われるが前線では大隊長のターニャの判断により大隊が動く事を意味する。

 なのでゼートゥアーは「基本的に貴官の上官はいない」と言ったのです。